「どん底にいる」から「なあんだ。そうだったのか」へ

こんにちは。
Fumiko です。
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いつもブログを読んでくださって、ありがとうございます。
「ああ、自分は今どん底にいる」と落ち込んでいるとき、こんな妄想に浸ってみてはいかがでしょうか。
「妄想だって?何をのん気なこと言っているの」と思われるかもしれません。
でも、妄想は大してエネルギーも使わないのです。
わたしと一緒にやってみませんか。
「ああ、自分は今どん底にいる」
そうです。たしかに、あなたは今どん底状態で、暗い部屋の真ん中にうずくまっています。
明かりといえば、高い窓から差し込む月の光ばかり。
あなたは青ざめた顔を膝に埋めています。
もう何時間も何日も、いや何年もこんな状態がつづいているのかもしれません。
突然、あなたは強烈な光を感じます。
同時に、「キーン」という耳鳴りのような音も聞こえてきました。
あなたは驚いて部屋の中を見まわします。
すると、高い窓から月光のかわりに、白いまぶしい光が差し込んでいるではありませんか。
その光に乗って一台の円盤があなたの目の前にふわりと降り立ったと思うと、円盤の中から二人の宇宙人が現れました。
あなたは、あっけにとられて宇宙人を眺めています。
宇宙人は、人間と似た姿をしていますが、半透明に透けた身体は柔らかい光を放っています。
「ハロー、○○さん」
宇宙人は、親し気にあなたの名前を呼び挨拶します。
「悪意はなさそうだな」あなたは妙に素直な気持ちになり、警戒心を解きます。
「わたしたちは宇宙連合の者です。わたしはアン、こちらはメダ。○○さん、あなたがあまりに落ち込んでいるので、本当のことをお話ししようと思い、やって来ました」
「本当のことって?」
「まあ、これを見てください」
部屋の壁をスクリーンにして、映像が映し出されます。
スクリーンに映っている青い星がどんどん大きくなっていきます。
「あ、地球だ」と思っているうちに、さらにクローズアップされ、暗い部屋でうずくまっている自分の姿が現れました。
すると、画面が変わり「○○の人生」というタイトルが大写しにされました。
あなたの驚きをよそに、あなたのこれまでの人生が早送りで上映されます。
途中で画面がザーッと白くなったあと、おばあさんになったあなたの満面の笑顔が現れ、そこで映画は終わりました。
この上もなく幸せそうに笑っている、おばあさんになった自分の顔を見て、あなたの心に安心感が広がります。
「この映画、誰が作ったの。あなたたち?」
「あら、これはあなたが自分で作ったのですよ」
アンとメダが、声をそろえ、おかしそうに言いました。
「えっ、わたしが?」
「そうですよ。人間はみんな、この地球に課題や目的をもって生まれてきます。どんな人生を生きるかというプランを立ててね。自分が乗り越えられないものは、課題にはしないでしょう。だから、どんな課題も最後には乗り越えて、ハッピーエンドで終わるのです」
「でも、ハッピーじゃないまま死んでしまう人は大勢いるじゃない」
「ハッピーエンドで終わる自分で作った映画に自分が主演していることに、気づいていないから諦めてしまったり絶望してしまったりするのですよ。わたしたちは、あなたの絶望があまり深いので、お知らせしに来た次第です」
二人は、また声をそろえ、おかしそうに言いました。
「なあんだ、そうだったのか」
あなたは深く頷きました。
喜びと安心感で身体が溶けだしそうでした。
「じゃあ、わたしをここから救い出してくれる?この部屋にはドアがないのよ」
二人の宇宙人が指さした方を見ると、ドアの隙間から光が洩れています。
あなたは、深い絶望に陥ったとたん、高窓からこの部屋に転げ落ちてしまいました。
何とかこの部屋から脱け出そうと、ドアを探し回ったけど見つからなかったのです。
あなたは、そう思いながらもドアに駆け寄り、勢いよく開け放ちました。
外は春でした。
草が萌え、花が咲き、鳥が囀り、まぶしい光が溢れる世界が広がっていました。
「なあんだ、そうだったのか」
あなたは笑い出しました。
身体の底から笑い声と元気が溢れ出してくるのです。
後ろで宇宙人たちの鈴のような笑い声が響き、振り向くと、もう円盤は消えていました。
突然、宇宙人が現れたことにもびっくりですが、人生にこんなどんでん返しがあるなんて!
「わたしは、針の穴から覗いている世界が本物と思い込んで絶望していたのだなあ」
あなたは、感慨深げにつぶやきました。
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