「自由であろう、幸せであろう、楽しくあろう」という意思から始まる
こんにちは。
Fumiko です。
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わたしが20才くらいの頃ですから、ずいぶん昔のことになります。
札幌の街角で、こんなおばあさんを見かけました。
その人は、白髪交じりの髪を三つ編みに結い、ムームーのような鮮やかな色彩の夏服を着ていました。
おばあさんの隣には、長身のハンサムな青年が肩を並べて歩いています。
おばあさんは、身振り手振りも派手に、楽しそうに青年と話しています。
青年もにこやかな表情で、おばあさんとの会話を心から楽しんでいるようでした。
「いいなあ。なんて幸せそうなんだろう」と思いました。
わたしは、その頃「自分は世界一不幸な人間だ」と思い込んでいたので、そのおばあさんが羨ましくて仕方がなかったのです。
でも、今思い出しても、あのおばあさんは本当に幸せだったのだろうと思います。
おばあさんの人生については、もちろん何も知りません。
すべてが恵まれていたというわけではないでしょう。
いや、ひょっとして困難なことのほうが多い人生だったのかもしれません。
それでも、あのファッションは、やはりおばあさんの内面を表していたのでしょう。
世間の常識などに捉われない自由であろうとする意志、幸せであろうとする意志が感じられます。
おばあさんは、それほど気負っているわけでもなく、好きな髪型を選び、心地よい服を着ていただけかもしれません。
それでも、それがスッと出来るところがすごいなあと思います。
あのおばあさんは、「自由であろう、幸せであろう、楽しくあろう」という意思を、人生に見事に表現できていたのですね。
というより「自由であろう、幸せであろう、楽しくあろう」という意思を現実化し、実際に「自由で、幸せで、楽しい」そう感じて生きていたのでしょう。
だから、あんなに楽しそうに話していて、その話に耳を傾けている青年も本当に楽しかったのだと思います。
自分が年齢を経てきたせいか、あのおばあさんの姿がいっそう鮮やかに思い出されます。
今、わたしは自分をとても幸せだと思っていますが、あのファッションは無理ですね。(笑)
本当に見事だなあと思います。
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